2020/07/02
良い家に住みたい
もっと女性(男性)にもてたい
高い地位につきたい
スターになりたい
(とどめは)もっとお金が欲しい
誰も一度はこんな事を思ったのではないでしょうか。それでも、つてがあるわけではなく、才能もあるんだかどうだか、持続力もないし、集中力も欠ける。朝の気持ちがもう夜には変わってしまって、結局たいした事しないでここまで来た私・・・。そう思って暗くなっても、ナイターで巨人が勝つと大喜び、ビールにも拍車がかかり、人生もまんざらではないなあ、わっはっはっ。
そう言うわけでめでたしめでたし。
しかし、又テレビで誰かの成功談など見ると、自分に才能があったら・・・などと考え込んだりする・・・。これは、誰にもあることなのです。
書でもそうです。書を習うきっかけは様々でしょう。しかし、途中で放り出す人の方が多いのは、今述べたことと関係しています。どうも、途中で思うのです。
私には才能がないのではないか?
展覧会となると緊張が続いて思うように書けない。
単純に飽きてしまう。
どうしてもこのような否定的な考えが起こってきます。尤も「俺はなんてうまいんだ」と思っている人はどうかしているのでしょうが。
このことは書を初めとして、何かを習うこと以外でも、何にでも言えることです。
この十年くらいの間に、書店の棚にはそれまでになかったジャンルの書籍が数多く並ぶようになりました。それは
能力開発・自己啓発
といった類のもの。これはどのようなものかというと、
1.自分にどんな才\があるのかを探すためのもの
2.才能を伸ばすのに邪魔をする無意識の抵抗を取り除くノウハウ
3.才能を伸ばすのに最適な時間の管理
4.環境を味方につける方法、人脈を得る方法
5.情報を効率よく取り入れ(インプット)、効率よく発揮する(アウトプット)方法
等々。
これに加えて、健康法、精神集中法、双方をまとめたヨガまで加えると種類もかなりのものになります。特徴的なのは、どれも宗教的ではないと言うことです。もしも、これに宗教的なものを加えたら二倍以上になるでしょう。宗教的な雰囲気を持たせないことで、読者層を拡げやすくしているのかも知れません。
現代人はこういう悩みを持っているのです。とりあえず、そんなに怠けなければ食べてはいけます。政治的な問題が解決されれば、今の食糧事情なら、世界中の人間が食べていくくらいの食料はあります。しかし、そうなると、別の悩みが出てくるというわけです。上で述べた<1>などは、詰まるところ、自分が何をして良いか分からないと言うことでしょう。今は天皇陛下のためとか、お家のためとか言う大義名分が吹っ飛んでしまいましたから、こういう事にもなります。しかし、多くの人が問題にしているのは、むしろ、<2>ではないでしょうか?
この問題の典型的なものは、
自分のマイナス思考をどうしたらいいか?
先生に褒められても、それでも自分には才能がないという気持ちがなくならない。
いざ試験になると上がってしまう。
三日坊主
という風に、個人の心の中にあるブレーキのようなものをどうしたらいいか、ということが大問題のようです。それが解決すれば、<3・4・5>は何とかいけます。
私自身は、実は、高校生の頃からこのような問題に対して対処しようとしていました。何をやってもある程度は出来るのですが、それでも、何に対しても十分ではないと思ったのです。それは、自分には何か(端から見てはそうは見えないにしても)小心者のような所があり、それが露呈しないために適当なところでお茶を濁しているような・・・。高校生の頃、父がいないときに、父の手本を横に楷書など書いていると、全く書けない。行書だと何とかなる。筆に目がついていかない。例えば、ひらがなで最後にはねるときに穂先の位置に注目しようとしても、全く意識が追いついていかない。それでも、書いたものに悪い評価は受けたくない。実は才能はないのではないか?等々。
このような問題点は、それからもずっと続くことになります。そして、様々な自己啓発に出会うことになります。
まず、私の場合、他の人先駆けて、次の三種類の自己啓発に取り組みました。それは、
1.自己啓発セミナー(○○○○セミナー、三泊四日80,000円) 2.システム手帳とそのノウハウ購入(これこそ先駆け!45,000円くらい)
3.脳波(α波)をバイオフィードバックによって高め、そこで潜在意識で自信をつけたり、目標を実現する意識を植え込むもの(機械とセミナーで450,000円位!)
これを二年位の間に経験しました。さて、どのような結果になったでしょうか?それと書道の関係は?次回のお楽しみ。